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PIKADON PROJECTとは

野坂昭如原作「戦争童話集」は、1971年、日本が高度成長のもたらした豊かな時代を謳歌し「戦争」を遠い過去の記憶にしようとしていた時代に、警告をするかのように連載が始まりました。黒田征太郎はN.Y.の書店で「戦争童話集」と出会い、何度も読み返すうちにこう考えました。

「戦後」なんて地球上に一度も訪れていないじゃないか。

そこで「戦争」を遠い過去の記憶にしてしまわないよう「戦争童話集 忘れてはイケナイ物語り」映像化プロジェクトが開始されたのです。ちょうどその頃、1995年フランスは核実験を再開させました。N.Y.の黒田と東京の山部ヒロノブは、核爆発によって出来るキノコ雲をイロとカタチだけを追求し、ポストカードに描き続けました。それは海を越え、3,000枚のキノコ雲が出来上がりました。ある時、キノコ雲を逆さまにしてみると水差しに見えました。水を入れ、種(イノチ)を入れました。イノチはのびようとします。

NO!と叫び続けることも大切ですが、これからのイノチのことを考えてみたい。

60年前、広島と長崎に原子爆弾が落とされました。ピカッと光りドーンと音がしたことから、誰とはなしにピカドンと呼ぶようになりました。戦後60年が経過しましたが、今も世界中のどこかで戦争が行われ、罪もない子ども達が死んでいます。憎悪と殺戮の連鎖はとどまりを知りません。広島・長崎に問うことは、今の世界でどのように生きるか、生きていけるかを問うことなのです。

PIKADON PROJECTは、ヒトがヒトとして生きていく大事なこと「衣・食・住」のことを「うた」「コトバ」「絵」を通して、生について死について想いをめぐらせ行動するプロジェクトです。
REPORT!
今日からアダンohanaでの「365PIKADON in Tokyo」がスタート。来場者は一様にその不思議な空間に引き込まれている様でした。黒田と山部ヒロノブさんの描いた「キノコ雲ポストカード」が印刷された透明フィルムで形成されたキノコ雲のオブジェがあり。それらが落す「影」が印象的です。そもそも「キノコ雲ポストカード」はフランスが核実験を再開させた1995年からNYの黒田と東京の山部さんとでキノコ雲のフォルムを追求する行為から始まりました。それは大平洋を行き来し、結果3000枚のカードが出来上がりました。それらをまとめた3冊のスチール本も閲覧することも出来ます。
お店「アダンohana」も雰囲気の良いアットホームな感じのバーです。三田にある「アダン」同様に美味しいお酒と料理が楽しめます。
by pikadonproject | 2006-04-03 23:56
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