人気ブログランキング | 話題のタグを見る






 
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
 



PIKADON PROJECTとは

野坂昭如原作「戦争童話集」は、1971年、日本が高度成長のもたらした豊かな時代を謳歌し「戦争」を遠い過去の記憶にしようとしていた時代に、警告をするかのように連載が始まりました。黒田征太郎はN.Y.の書店で「戦争童話集」と出会い、何度も読み返すうちにこう考えました。

「戦後」なんて地球上に一度も訪れていないじゃないか。

そこで「戦争」を遠い過去の記憶にしてしまわないよう「戦争童話集 忘れてはイケナイ物語り」映像化プロジェクトが開始されたのです。ちょうどその頃、1995年フランスは核実験を再開させました。N.Y.の黒田と東京の山部ヒロノブは、核爆発によって出来るキノコ雲をイロとカタチだけを追求し、ポストカードに描き続けました。それは海を越え、3,000枚のキノコ雲が出来上がりました。ある時、キノコ雲を逆さまにしてみると水差しに見えました。水を入れ、種(イノチ)を入れました。イノチはのびようとします。

NO!と叫び続けることも大切ですが、これからのイノチのことを考えてみたい。

60年前、広島と長崎に原子爆弾が落とされました。ピカッと光りドーンと音がしたことから、誰とはなしにピカドンと呼ぶようになりました。戦後60年が経過しましたが、今も世界中のどこかで戦争が行われ、罪もない子ども達が死んでいます。憎悪と殺戮の連鎖はとどまりを知りません。広島・長崎に問うことは、今の世界でどのように生きるか、生きていけるかを問うことなのです。

PIKADON PROJECTは、ヒトがヒトとして生きていく大事なこと「衣・食・住」のことを「うた」「コトバ」「絵」を通して、生について死について想いをめぐらせ行動するプロジェクトです。
「ヒロシマナガサキ」試写会
6月26日火曜日、新橋にある「スペースFS汐留」にスティーブン・オカザキ監督が広島、長崎の原爆投下について25年の歳月をかけて完成させたドキュメンタリー映画「ヒロシマナガサキ」の試写会に行きました。
「ヒロシマナガサキ」試写会_f0088250_18402218.jpg

当時の生々しい映像や写真、被爆者の証言、原爆投下に関わったアメリカ人の証言、、、そして現在。正直に言って目を背けたくなる事実や映像に対面することになる作品です。広島と長崎で何が起こったのか。同じ惨劇が二度と起きないためにも大勢の人に観てもらいたい作品です。

PIKADON PROJECTとして黒田と近藤さんが原爆ドームの前で行ったライブペインティングの映像も効果的に使われております。


7月28日土曜日より東京の岩波ホールにてロードショーされ順次全国で公開されていきますので是非ご覧下さい。
# by pikadonproject | 2007-06-28 18:41
野坂さん作品復刊のお知らせ
野坂さん作品復刊のお知らせ_f0088250_2281979.jpg

野坂昭如さんの絶版になっていた作品が岩波現代文庫より「野坂昭如ルネサンス」というシリーズで復刊されました。今月5月に「好色の魂」「水虫魂」が刊行され、2007年7月以降2008年3月までに隔月「マリリン・モンロー・ノー・リターン」「騒動師たち」「とむらい師たち」「骨餓身峠死人」「童女入水」が刊行されます。カバーの野坂さんのイラストは和田誠さんです。
野坂さん作品復刊のお知らせ_f0088250_2283846.jpg

黒田が野坂さんとお仕事をさせて頂いた最初の作品が「水虫魂」です。当時のカットも掲載されているのでお楽しみください。
# by pikadonproject | 2007-05-29 22:09
都立第五福竜丸展示館
都立第五福竜丸展示館_f0088250_23295794.jpg

1954年にアメリカの水爆実験で被爆した船「第五福竜丸」が東京都江東区「夢の島」の展示館にあることをご存知でしょうか?
いまでは造られることのない大型の木造船の60年の歴史を建造の技や船大工の仕事を通じて紹介する企画展「船大工の技と仕事」が4月1日より9月2日まで開催されます。(月曜日休み。祝日の場合は開館し、火曜休館。)入場は無料です。

都立第五福竜丸展示館
http://www.d5f.org/


黒田は、1996年と2005年の2回、この都立第五福竜丸展示館で展示をさせていただきました。その時のレポートはまた別の機会に。
# by pikadonproject | 2007-03-27 23:30
風切る翼
「あらしのよるに」を書かれたことで有名な、作家のきむらゆういちさんと黒田、音楽家のハセガワミヤコさん、長友、講談社の編集の方で初台にある幡代小学校を訪れ、5年生を対象に絵本「風切る翼」の”読み聞かせ”と”ライブペインティング”を行いました。
きむらさんと黒田は過去に2冊の絵本を作りました。「シチューはさめたけど・・・」と「風切る翼」です。「風切る翼」は作り方が独特で、2002年に黒田のアトリエにきむらさんと黒田、そして長友と講談社の編集の方が一同に介し、三日間かけてライブで制作しました。
風切る翼_f0088250_1950482.jpg

「風切る翼」は「イノチ」や「イジメ」の問題がテーマになっており、今の子供にこの話をもっと知ってもらいたいキモチから今回の特別授業が実現しました。

集合時間より少し前に到着すると、学校の前の公園で黒田が遊んでいる子供たちをスケッチしていました。ずいぶん早く到着していた様です。
風切る翼_f0088250_1825521.jpg

人口芝のグラウンドに驚きながら、授業をする体育館に入ると、卒業式に使う紅白の幕がかかっていました。卒業式の練習をしているそうです。

風切る翼_f0088250_1826024.jpg

ちょうど準備が終ったころ、生徒さんが体育館に集まりました。授業が始まると黒田の話に聞き入る様子が印象的でした。

ハセガワさんのピアノの演奏が始まりスタートしました。きむらさんの朗読にあわせて次々と絵が生まれていきます。あっという間に5枚の絵が出来上がりました。その後、生徒さんからのいろいろな質問にきむらさんと黒田が答え、授業が終りました。
風切る翼_f0088250_1943197.jpg
風切る翼_f0088250_19431291.jpg


教室で給食をごちそうになり、記念撮影をして学校を後にしました。
明日の朝日新聞には記事を書いて頂けるそうで楽しみにしています。
# by pikadonproject | 2007-03-14 19:56
2ヶ月ぶりの更新。。。
2ヶ月ぶりの更新。。。なさけない。
この期間にもPIKADONは進行しておりました。
戦争童話集アニメーションの放送や、黒田の徹子の部屋への出演などなど。

今はというと、東中野にある「ポレポレ坐」にて黒田の描いた戦争童話集の原画展を開催しています。3メートルを超える大きな作品から、小さな作品までを展示中です。
また、9月18日には黒田出演のイベントが開催されることになりました。夕方の17時頃スタートで予定しております。詳しくはPIKADONホームページに後日アップしますのでよろしくお願いします。
2ヶ月ぶりの更新。。。_f0088250_17175167.jpg

# by pikadonproject | 2006-09-04 17:18